同じように丁寧に向き合っても
今日は、日々の業務のなかで感じたことをきっかけに、私が仕事に向き合うときに大切にしている姿勢について、少し書いてみたいと思います。
同じように相手のことを考え、できる限り丁寧に対応しても、その結果や返ってくる反応は、いつも同じとは限りません。
ご依頼に至らなかった仕事でも
少し前、ご相談を受けていたものの、最終的にはご依頼に至らなかった仕事がありました。
ただ、その過程で戸籍などの大切な書類をお預かりしていました。
ご依頼にならなかったとしても、お預かりした以上、安全かつ確実にお返しするところまでが自分の責任だと思っています。
そこで、事前に連絡を取ったうえでご自宅まで伺い、書類の返却を終えました。
受任できなかったから、その後の対応を軽くするという選択肢は、自分のなかにはありませんでした。
相談を受けたことも、書類を預かったことも、その時点では一つの仕事です。最後まできちんと終えることは、結果とは別の話だと思っています。
一方で、仕事を見てくれている人もいるのかもしれない
現在、ある会社について、定款の整備や役員変更の登記、旧氏に関する届出などを、一つずつ確認しながら進めています。
会社の登記は、一見すると単純そうに見えても、これまでの変更履歴や現在の定款、役員の状況などを確認していくと、整理すべきことがいくつも出てくる場合があります。
そのため、必要なことを順番に確認しながら進めています。
その会社を通じて、先日初めてご挨拶した専門家の方から、別の案件についてご相談いただく可能性がある、というお話をいただきました。
もちろん、まだ正式なご依頼ではありません。実際にご相談につながるかどうかも分かりません。
それでも少しだけ、「普段の仕事を見てくれている人がいるのかもしれない」と感じた出来事でした。
返ってくるものは、自分では決められない
一方では、ご依頼に至らず、書類をお返しして関係が一区切りとなりました。
もう一方では、現在進めている仕事から、別のご相談につながるかもしれないという話が生まれています。
結果だけを見ると、正反対のようにも見えます。
けれど、自分としては、どちらにも同じように、その時点でできる限り誠実に丁寧に向き合ったつもりです。
仕事を丁寧にしたからといって、それが必ず感謝という形で返ってくるわけではありません。次の仕事につながるとも限りません。
逆に、自分では特別なことをしたつもりがなくても、どこかで見てくれている人がいることもあるのだと思います。
返ってくるものも、その時期も、自分で決めることはできません。
自分で決められるのは、仕事への向き合い方
結果を計算して丁寧にするのではなく、相談や依頼がどのような結末になっても、自分の仕事の水準を変えない。
それは、司法書士として仕事をしていくうえで大切にしたいことの一つです。
丁寧に向き合ったからといって、必ず感謝されるわけでも、次の仕事につながるわけでもありません。返ってくるものや、その時期を、自分で決めることもできません。
それでも、目の前の一件にどう向き合うかは、自分で決められます。
結果にかかわらず、その時点でできることを尽くす。これからも、その姿勢を大切にしていきたいと思います。
2026年9月5日
